イーサネットとシリアル通信を相互に変換するコンバーター イーサネットとシリアル通信を相互に変換するコンバーター
 
 
 
 
   IoT関連製品 > イーサネット-UARTコンバーター [ETH-UA7]
 
 
 
イーサネット-UARTコンバーター [ETH-UA7]
 
 
イーサネット-UARTコンバーター [ETH-UA7]

  商品名:イーサネット-UARTコンバーター [ETH-UA7]

商品コード:89010025

販売価格:2,680 円(税込み)
数量:




 
 
 

ETH-UA7は、非同期式シリアル信号(UART)をTCP又はUDPを使用してイーサネットで送受信することができるモジュールです。

本機にIPアドレスを設定してイーサネットに接続すれば、すぐにUART信号をイーサネット経由で遠隔地のモジュール又はパソコンに送信及び受信できます。
本体には1台ずつMACアドレスがあらかじめ付与されています。
※MACアドレスは、お客様がWEBページ経由で変更することもできます。


TCP/IP又はUDP/IPのプロトコルを使って通信を行います。イーサネットは10/100M Base-T規格に対応。通信相手のポートがMDIなのかMDI-Xなのかを自動判別機能も搭載していますのでケーブルの違いを意識することなく使用できます。

UART側通信速度は600bpsから460.8kbpsまで設定可能。高速通信にも対応します。

付属のユーティリティソフトで、PCに仮想COMポートを作れば、従来のRS232C通信と同じシリアルポート通信プログラムで、ネットワーク上にある本機とUART通信をすることができます。イーサネットなどのネットワークについて詳しくなくても簡単にネットワーク対応アプリケーションが作成できます。

基本はソケット通信ですので、UART信号を遠隔地のソケット通信するデバイスと接続してやりとりが可能です。

またETH-UA7ではHTTPDモードを搭載したことにより、WEBサーバーに接続してGET又はPOSTメソッドでHTTPによるリクエストの送信、レスポンスの受信がUART経由で行えます。


ETH-UA7には5つの動作モードがあります。用途や通信形態、アプリケーションの内容に応じて使い分けられます。
動作モード
動作内容
・TCPクライアントモード
TCP接続が自動的に行われるモードです。
本デバイスはクライアントデバイスになり、指定したIPアドレスのサーバーと指定したポートを介して接続して使います。

このモードではPCと接続する場合、仮想COMポートソフトをPCにインストールすることでパソコン側は従来のCOMポートにアクセスする感覚で遠隔地のETH-UA7と通信することができます。
データはUART-仮想COMポート間でシームレスに行うことができます。

サーバーモードで起動しているネットワーク上のETH-UA7とコネクションを確立してUARTにてデータの通信ができます。

 
・TCPサーバーモード
本機がサーバーとなるモードです。
本機はリスニングを開始するとローカルポートを監視し、クライアント側のデバイス(ETH-UA7やPCなど)からソケット通信でコネクションが確立するのを待機します。

コネクション確立後、本機はシームレスに遠隔地のクライアントデバイスとTCPを介してUART通信します。本機に最大16個のクライアントデバイスをコネクションできます。(初期設定は4台)

 
・UDPクライアントモード
UDPを使用してあらかじめ本機に設定したIPアドレスのリモートデバイスのみと通信を1対1で行うモードです。
UDPのデータはソケット通信で送受信します。コネクションを確立しない手軽なデータ通信モードです。またブロードキャスト送信が可能です。

 
・UDPサーバーモード
UDPを使用して複数のUDPクライアントと通信ができます。
1対多の通信ができます。本機と最後に通信したクライアントに対してUARTデータを送信します。ネットワーク上のクライアントから送信されたデータはすべて受信します。

 
・HTTPDモード
HTTPのデーモンとして動作するモードです。
HTTPによって指定したサーバーにHTTPリクエストを送信したり、サーバーからHTTPレスポンスを受信したりするモードです。
サーバーにはドメイン名を指定することもできます。HTTPDタイプとしてGETメソッド又はPOSTメソッド
例えば、UART経由にて検索エンジンにキーワードを送信して、その検索結果を得てUARTで出力される、などの使い方ができます。

 



ETH-UA7の各種設定はネットワーク経由、UART経由、WEB経由で可能です。
UART及びネットワーク経由の場合には便利な専用ユーティリティソフトウエアをお使い下さい。パラメータの設定、IPアドレスの設定などが簡単に行えます。



WEB経由で設定を変更する場合には、ブラウザからETH-UA7のIPアドレスにアクセスし、ログインしてください。
WEBページは日本語化されており、よりわかりやすい画面で操作が行えます。各種設定がWEB経由で行えます。

ETH-UA7にブラウザ経由でアクセスした画面例
 
ETH-UA7がTCPクライアントモードなら、Windowsパソコンに専用の仮想COMポートソフトをインストールすることで、パソコンからは仮想COMポート経由でシリアル通信ができます。

仮想COMポートソフトで、ETH-UA7のIPアドレスを指定してください。
複数の仮想COMポートを作れますので、ネットワークに複数のETH-UA7がある場合でもCOMポートを分けて通信させることができます。
ネットワークやソケット通信アプリケーションの作成経験がなくても、シリアルポート通信のプログラムで遠隔地のETH-UA7と通信が可能です。

ソフトウエアはWindows起動時に自動的に起動するよう設定できるので指定してポートからいつでも通信ができます。





※仮想COMポートのソフトウエアはHW GroupのHW VSPを使用します。


HW VSP
Free Virtual Serial Port to connect any TCP/IP Terminal server to your Windows as a virtual serial port (e.g. COM 7). Produced by www.HW-group.com.



 
●10M/100M 高速TCP/IP通信、UDP/IP通信が可能。
●MDI/MDIX搭載でクロスオーバーケーブルの自動判別が可能。
●UART通信速度は、600bps〜460.8kbpsまで対応で高速な通信が可能。
●DHCP搭載でIPアドレスの動的取得に対応。

●5つのモードを搭載。用途に応じてTCP,UDP,HTTPDから各種モードを選択可能。

●パソコンとの通信では仮想COMポートを作ることでソケット通信やネットワークの知識がなくてもUARTデータをネットワーク経由で送受できる。
●本体の各種設定はUART、ネットワーク、WEB経由で可能。
●RFC2217搭載なので、仮想COMポート経由でも本機のUART通信設定を変更可能。
●TCPネットワークの自動コネクション。
●サポートプロトコル:ARP, IP, UDP, TCP, DNS, DHCP
●MACアドレス付与済み
●ARM 32ビットCPU制御
●電源電圧は3.3V又は5.0Vを選択可能。消費電流は150mA(typ)、200mA(max)。
●UART信号のロジック電圧レベルは0V-3.3V。(5Vトレラントではありません)
●各種設定用ユーティリティソフトウエア、仮想COMポートドライバソフトウエアのご提供
●DIPタイプ形状で使いやすい。RJ-45コネクタも搭載だから即利用可能。
●サイズ:55x23x23(mm)  ピン及びRJ45を含む

 


■付属品

 ●ETH-UA7 本体1つ

※マニュアルは
こちらからダウンロードできます。

 

※本製品はJinan USR IOT Technology Limited社製USR-TCP-232-T2のOEM品です。ETH-UA7は内蔵のwebページが日本語化されています。
 

■本製品のサポートについて

本製品は、プロユースの製品です。当方からは日本語の参考マニュアルをご提供しています。その他よくあるご質問についてはFAQに記載しております。

FAQやマニュアルに記載以外の技術的なご質問やサポートが必要な場合、メーカーに直接お問い合わせ頂きます。当方ではサポートを行っておりません。(お問い合わせはメールで英文によるやりとりとなります。)


(クリックすると詳細をご覧頂けます。必ずお読みください)

 

※カジュアリーサポートとは、製品の使い方に関する簡単なご質問についてご案内するサービスです。日本語での技術的なサポートではございません。詳しくは上記画像をクリックしご覧ください。

 



■UART通信からパケット通信に変換する機能の補足(400バイト以上のデータの場合)
 
※UART通信のデータをネットワークに送信本機では、ネットワーク側の遅延によりUARTデータの欠落、バッファのオーバーフローを防止するため、UARTパッキングメカニズムを使っています。この仕組みのため400バイトを超えるデータを一括で送信すると、イーサネットのUDP又はTCPパケットは400バイト毎に区切られます。
これはネットワークパケットの分割であり通常の使用では意識することはほとんどありませんが、パケットアナライザを観察すると下図のようにパケットが分割されていることが確認できます。下図は1460バイトのデータをUARTから送信した場合です。



パケットは400バイト×4パケットと121バイト1パケットに分割され送信されていますが、通常、ユーザーが意識することはまずありません。
UARTホストはUARTデータをETH-UA7に入力すれば、自動的にパケットは分割され、ネットワーク上のリモートデバイスに届けられます。パケットは分割されていますが受信側は通常、ポートを常にリッスンしているので分割されていても継続的に受信するため分割されていることを意識することはありません。

特殊なプログラムでUDPパケットを1つだけ取得するような場合には400バイトしか届きませんが、1バケットしか受信しないようなプログラムはまれです(故意にそのようなプログラムを作れば別ですが。)
但し、一応お客様がソケット通信のプログラムを作る場合にはこの点をご理解頂きまして、1パケットだけ受信してUDPのリッスンをクローズするような処理ではなくリッスンを常に行っているプログラムにして頂く必要があります。