【重要なお知らせ】
MSC-MOD70は一部使用部材の変更に伴い基板を改変致しました。改変後でもソフトウエアやハードウエアの仕様、外形寸法、端子の配置等の仕様変更はございません。
改変後は型式をMSC-MOD70bとしております。
詳しくはこちらをご覧ください。
SDカードシリアル制御ボード(型式: MSC-MOD70b)は、ボード上のSDカードスロットにSDカード(※1)を装着し、FAT16及びFAT32に対応したファイルを操作できるアクセスボードです。
簡単なシリアル制御コマンドで、SDカードにファイルを新規作成したり、既存のファイルからデータを読み出すことができます。FAT16/32ファイルシステム対応なので、作成したファイルはパソコン等でアクセスできます。
ファイルの種類は問いませんので、テキストデータからバイナリデータまで様々なデータ形式に対応します。
※1:市販されている128GBまでのものに対応しています。SDカードのメーカーや製品によっては相性問題が発生することもあります。Class4〜Class10までのSDカードをご使用ください。
※本製品はSDカードのライトプロテクトスイッチの検出、判定には対応しておりません。くわしくはこちらをご覧ください。
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シリアル通信のインターフェイスは、非同期式シリアル通信(UART)と、同期式シリアル通信(I2C)のどちらかをモードピンの設定によって設定することができます。
本体の電源電圧は+3.3Vですが、ロジックピンの電圧レベルは0V-5.0Vにも対応しています。(但しリセットピンは3.3Vmax。)
UARTではTXとRXの2線式通信の他、高速時はより信頼性の高い通信を行うフロー通信を行うことが可能です。 通信速度は921.6kbpsまで対応です。
※デフォルトの通信速度は115.2kbpsとなっています。(※2)
同期式シリアルI2Cで通信を行いたい場合には、本機はスレーブデバイスとして使用しマスター機器からコントロールします。
※2:通信速度は本機には記憶できずリセット後や電源再起動後は常に115.2kbpsとなります。但し、本体のSPI_SCKピンをGNDに接続した状態で起動すると、UART通信速度を9600bpsに固定することができます。
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MSC-MOD70bはFAT32のロングファイルネームに対応しています。従来のような8.3ファイルネームではありませんので長いファイル名の取り扱いも心配ありません。
複雑なディレクトリ構造にも対応。
新しいフォルダを作成してそこに新規ファイルを作成したり、ルートから深い階層にあるファイルへもアクセスできます。
ファイルの種類・拡張子は問いません。(但し拡張子は3文字)テキストファイルはもちろんJPEGファイルやMP3ファイルなどにもアクセスしてバイナリーデータを読み出すことができます。
ファイルは最大16個まで同時に本体内のファイルハンドルと呼ばれるバッファに展開することが可能です。ファイルの内容を比較したり、任意のファイルハンドルに対して操作が可能です。
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本体にバッテリーバックアップ対応のリアルタイムクロック(RTC)を内蔵していますので、ファイル作成時のタイムスタンプを付けることができます。(※3)
外部にCR2032などのコイン電池を取り付けることで、本体の電源を切断しても時計計測は動き続けます。もちろんコマンドで現在日時を取得することもできます。
※3:本機のRTC機能は2秒単位になります。
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パソコンのRS232CポートやUSB-UART変換ICなどを介してパソコンと接続して、本機の機能を一通り使える便利なユーティリティソフトをご用意しました。当方のダウンロードサイトからダウンロードしてご使用頂けます。
戻り値を確認しながらMSC-MOD7b0の評価などが行えます。また16進→10進変換機能や戻り値の解析機能などもありますので、本機の評価に是非お役立て下さい。
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■操作できる機能一覧
ファイルを開く |
最大16のファイルを同時にバッファに展開可能 |
ファイルデータを読む |
ファイル内のデータを任意の位置、サイズで読み込み |
データの追記 |
既に存在しているファイルにデータを追記 |
新規ファイルの作成 |
新規にファイルを作成、ディレクトリの作成も可能 |
ファイルやフォルダの削除 |
指定したファイルやフォルダを削除 |
クイックフォーマット |
SDカードをクイックフォーマット |
ファイル属性を取得 |
ファイル属性やサイズ、タイムスタンプなどを取得 |
ディレクトリ内の一覧を取得 |
ディレクトリ内のファイル名やディレクトリ構造などを取得 |
空き容量の取得 |
SDカードの空き容量を取得 |
ファイルやフォルダのリネーム |
ファイル名、フォルダ名をリネーム |
SDカード転送速度の計測 |
任意のサイズのデータをW/Rして転送速度の計測 |
※SDカードのライトプロテクションスイッチの扱いについて
本MSC-MOD70ではSDカードに付いているライトプロテクション(WP)スイッチについて制御を行っておりません。WPについてはロック及び解除状態をSDカードスロットの1ピンから取り出せます(H/L)ので、お客様側のシステムでWPの検出を制御して頂く必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。
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●FAT16, FAT32のファイルシステムに対応 |
●長いファイル名に正式対応 |
●SDカードは最大128GBまで対応、Class4〜Class10のカードに対応 |
●通信方法はUART又はI2C、ロジック電圧レベルは0V-5V(リセットピンは3.3Vmax) |
●2種類の省電力モードを搭載、作業状態を保持したまま省電力モードへ移行可能 |
●RTC機能搭載でファイルのタイムスタンプを付けることが可能 |
●クイックフォーマット機能搭載 |
●横46×縦51(mm)のコンパクト設計 |
●日本語補足マニュアルがあるから分かりやすい |
●パソコンからUART通信で制御できるユーティリティソフトを配布 |
●サポートはメーカーサポート(米GHI社のサポートフォーラム利用) |
●電源電圧は3.3V、RTCバックアップは1.65V〜3.3V |
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■コマンド操作例
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■主な仕様
電源電圧 |
DC3.3V(本体電源電圧)
RTCバックアップ電源 1.65V〜3.3V |
消費電流 |
動作時平均:67mA程度
スタンバイモード時:55uA(max)
ストップモード時:0.7mA(max) |
対応メモリーメディア |
SDカード
2GB〜128GBのClass1〜Class10 |
ファイルシステム |
FAT16, FAT32
※NTFSには非対応
※64GB以上のストレージ使用時のフォーマット方法 |
通信インターフェイス |
非同期式シリアル(UART)、デフォルト速度115.2kbps
同期式シリアル(I2C)、100k又は400kHz対応 |
ボード寸法 |
縦46×横51mm 詳しい外形寸法はこちら |
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※SDカードのライトプロテクションスイッチについては対応していません。
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■製品構成
・MSC-MOD70本体
・日本語マニュアル(ダウンロード)
※RTC用の32.768kHz発振子は実装済みです。
※マニュアルはPDF配布となり紙媒体でのご提供はありません。
※マニュアルはこちらからご覧頂けます。
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■ 本製品のサポートについて
MSC-MOD70bについて当方マイクロテクニカでの技術サポートは致しておりません。
本製品はお客様ご自身で当方からご提供している日本語マニュアルやICメーカーである米GHI Electronics社から公開されている英語版のデータシートや技術資料、その他フォーラムで公開されている記事、インターネットからの情報をお読みになり内容を理解して回路設計ができる技術者向け製品です。
使用方法や製品の技術的なご質問等のサポートは行っておりません。ご購入に関しましてはあらかじめこの点をご理解ご了承の上ご検討をお願い致します。
当方からご呈示できる資料は日本語マニュアル及び下記の開発元から開示されている資料のみとなっております。その他の資料・データシート等はございません。
■参考資料
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