オンスクリーンキャラクタジェネレーターボード(型式、OSD-MOD232J、以下OSD-MOD232Jと記載)は、RS232C通信でアルファベットや数字・特殊記号等をNTSC方式のコンポジットビデオ映像として出力できるキャラクタジェネレーターボードです。
入力したコンポジット映像信号に文字や記号を重ねて、スーパーインポーズして出力することができます。
本製品は搭載するキャラクタの内容によって2種類あり、英数字と記号を搭載した標準的なOSD-MOD232と、英数字と日本語のひらがなとカタカナを搭載したOSD-MOD232Jがあります。本製品は、日本語キャラクタを実装したタイプです。
OSD-MOD232上のRS232C用の通信ラインに、パソコンのRS232Cポートや、非同期式シリアル通信(UART)の可能なPICマイコン等を接続するだけで、256種類の文字や記号をNTSC準拠のコンポジットビデオ信号として出力することができます。ビデオスクリーンに文字を表示できるので、様々なアプリケーションに応用できます。
OSD-MOD232では、NTSC信号の場合水平方向に30キャラクタ、垂直方向に13行を表示することができます。(※1)
RS232Cのデータ信号は通信速度9600bps又は19200bps、データ長8ビット長、1ストップビット、ノンパリティでホスト機器と通信を行います。
電源はDC9V〜DC12Vの電源を接続することで動作します。
※1:表示するキャラクタのサイズは1キャラクタあたり12x18ピクセル固定で、変更できません。またキャラクタ色は本体白色、輪郭黒色です。これの反転は設定によってできます。
OSD-MOD232にはアルファベットや数字、記号など256個のキャラクタが内蔵されています。
これらのキャラクタは、コンポジット映像入力端子から入力した画像にスーパーインポーズできます。また、入力映像信号ではなく、OSD-MOD232の内部で黒背景を生成して(※2)、入力映像の有無に関係なく黒背景の上に文字や記号を表示して、映像出力するこも可能です。
上の画面表示例は、左側がスーパーインポーズで入力映像の上に文字をオーバーレイした場合です。左側は入力映像の有無に関係なく、本体内部で黒背景を生成して、その上に文字を表示された場合です。
※2:黒背景は、ブライトネスを8段階で設定でき、輝度を高くすることで灰色になります。
OSD-MOD232のすべての制御は、簡単なシリアルコマンドによって行うことができます。例えば画面の全クリアーやキャラクタ配置はそのまま表示だけを消したりすることもできます。その他、カーソルポジションの設定や、キャラクタの枠囲み背景の設定、キャラクタの点滅など、使用するシーンに応じて様々な属性設定が可能です。
コマンドは、ASCIIコード外のE1h以降からとなっています。コマンドをOSD-MOD232に送信だけなので、パソコンでは汎用ターミナルソフトからコマンドを送信して制御ができます。また、PICマイコンなどのマイコンからも簡単に制御ができます。
コンポジット映像信号の専門的な知識がなくてもシリアルコマンドだけでオーバーレイ表示を行うことができます。
●OSD-MOD232のマニュアルは こちら からダウンロードできます。[PDFファイル]
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