FT2232H搭載 USB-UART/I2C/SPI 変換ボード (CLICK-FTDI)は、USB経由でパソコンから2系統のUART通信、I2C通信、SPI通信などが可能な万能インターフェイスボードです。480Mbps対応のハイスピードUSB対応です。
パソコンのUSBポートと接続すると2系統の独立したUSB-UART変換ポート(仮想COMポート)ができます。UART通信は1chあたり12Mbpsまで通信可能です。
またFT2232HにはMPSSE(Multi-Protocol Synchronous Serial Engine)が搭載されておりUSBからI2C通信、SPI通信も可能です。(MPSSEを利用すると最高30MHzまで対応できます)(※1)
ボードにはベンタIDやプロダクトID、設定情報などを記憶させるためのEEPROM(93C46)を搭載しています。書き換えはFTDIからリリースされているFTProgで行うことができます。(※2)
その他本ボードにはSPI制御の12ビットDAコンバーター(MCP4921)を搭載。12ビット分解能で任意の電圧を出力できます。(1LSBが10mVです。出力はVdd-40mVまで)
電源は5VでUSBバスパワーで動作します。ボード内でレギュレータ(AP7331)により3.3Vを作っています。外部への電源給電としてもお使いいただけます。(最大200mAまで)
MPSSEの各種アプリケーションはVisual Studio等の開発環境で作成可能です。FTDIからは各種サンプルソースが配布されています。
パソコンから2系統の独立したUART通信、I2C通信、SPI通信等ができるため自作機器のデバッグやセンサーとの通信、実験、評価に最適です。
※1:I2C、SPI通信を使うためにはMPSSEのプログラミングが必要です。 FTDIからは各種サンプルソースが配布されています。USB-UART変換についてはパソコンと接続すればそのまま利用できます。(プログラミングは必要ありません。)
※2:EEPROMの内容を書き換えると場合によっては本体が動作しなくなることがあります。設定値については十分注意して行ってください。
※3:I2CのSDA及びSCL線、SPI用のCSピンは10kΩの抵抗器でプルアップされています。
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●USB経由で独立した2系統のUART通信およびI2C通信・SPI通信が可能
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●ハイスピードUSB2.0およびフルスピードUSBと互換性 |
●MPSSEによりUSB→I2C, SPIの通信が可能
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●I2Cは最大クロック400kHz、UART通信は300bps〜115.2kbpsまで対応 |
●オンボードに設定情報記憶用のEEPROM搭載
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●オンボードにSPI制御の12ビットDAコンバーターを搭載
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●オンボードに3.3Vレギュレータ搭載、3.3V出力を利用可能
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●TX/RXのLED、電源LED搭載
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●USBポートはminiBタイプ、USBバスパワーで動作 |
●IOポートは3.3V振幅、入力は5Vトレラントなので5V系と直接接続可能 |
●MPSSEの各種サンプルソースはFTDIサイトからダウンロード可能
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●mikroBUS準拠で様々なマイコン開発ボードに装着しやすい(2.54mmピッチ)
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●ボードサイズ:57.15×25.4 (mm)
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※本製品はFT2232HQを2.54mmピッチで使いやすくしたボードです。FT2232HQのデータシートや回路図、サンプルソースをご覧になってご自身で内容を理解してご使用頂ける技術者を対象とした製品です。
マイクロテクニカでは、FT2232HQついてのご質問、MPSSEのプログラミング方法などのご質問は受け付けておりません。
■ピン配置図
mikroBUSは下記のようなピン配置になっています。
ピンの詳細 |
ピン |
mikroBUS |
ピン |
ピンの詳細 |
DAC出力 |
Vout |
1 |
AN |
PWM |
16 |
BC2 |
BCBUS2 |
BCBUS0 |
BC0 |
2 |
RST |
INT |
15 |
BC1 |
BCBUS1 |
SPI - CS |
CS |
3 |
CS |
TX |
14 |
TX |
UART -TX |
SPI - SCK |
SCK |
4 |
SCK |
RX |
13 |
RX |
UART - RX |
SPI - SDO |
SDO |
5 |
MISO |
SCL |
12 |
SCL |
I2C - SCL |
SPI - SDI |
SDI |
6 |
MOSI |
SDA |
11 |
SDA |
I2C - SDA |
電源(出力) |
+3.3V |
7 |
3.3V |
5V |
10 |
+5V |
電源(出力) |
接地 |
GND |
8 |
GND |
GND |
9 |
GND |
接地 |
※UARTの1系統目はFT2232HのADBUS0と1(チャンネルA)を使用します。2系統目はBDBUS0と1(チャンネルB)を使用します。I2C通信をする場合ADBUS0はSCL、ADBUS1がSDAになります。ピンが競合するためADBUS0〜2についてはUART通信用のピンとして使うかI2C通信用のピンとして使うかを基板上のジャンパー設定によっと切り替えられるようになっています。
■回路図
※クリックして拡大表示
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